【よくある疾患シリーズ】観賞魚の白点病
今回はアクアリストが一度は経験する憎き宿敵「白点病」です。
・白点病は寄生虫による病気
・海水魚と淡水魚で病原体が違う
↑ご存知でしたか?
白い点が付いたらみんな白点病、というわけでもなく、ウーディニウム病やリムフォシスチス病と混同されていることも多いです。
結局のところ寄生虫による感染症ですので、感染体を以下にお魚さんに感染させないか、という部分で言うと、人の感染症と一緒です。
例えば、インフルエンザが流行している時、子どもさんが学校でもらってきて親子一緒に感染、、、なんてことありますよね、人が密集するライブ会場などに行ってもらってくる、何てこともありますし、換気が悪いお部屋だとよくないですよね?基本的には水槽のお魚さんも考え方は同じです。
インフルエンザと決定的に異なるのは、体表に付着する点と、寄生虫がくっついたり離れたりする、という点です。
以下に症例数の多い淡水の白点病についてのまとめを記載します。

私の経験上(海水メインですが)最も予防効果があるのは、適切な水質管理に加えて、紫外線殺菌灯の設置と、デトリタス(水槽の底にたまる汚れのこと)の定期的な除去です。海水魚の場合には水流ポンプを設置して水槽内に淀みが起こらなくすることも重要です。
お薬はあくまでそのベースあってこそです。
お薬も種類があり、海水と淡水、寄生虫か細菌かなどにより選択が異なります。
また体色が濃いお魚だと色が褪せてしまったり、シリコン部分がお薬を吸着すると着色に加えてその水槽でエビやサンゴが飼えなくなったり、古代魚やナマズ(鱗がない魚)には影響が強く薬が使いにくかったりとデメリットもあります。
感染が認められた場合にはベアタンクに隔離して、栄養価の高い食事と頻回の水換えを実施することで薬を使わずに寄生虫数を減らすこともできます。様々な意見がありますが、消灯後の夜間〜早朝にかけて体から虫が離れていきますので、朝方に水換えをすると良いでしょう。
以下の画像は白点病が疑われた症例の飼育水のサンプルです。

シストの中には大量のテロントが含まれますので、これが再寄生したらと思うとゾッとしますね。
注意が必要な点として、昇温により治療効果が上がるのは淡水白点病のみです。
これは寄生虫の増殖サイクルを早めて駆虫効果をあげるためです。
病原体の至適温度が異なるのと、海水魚は酸欠に弱いので海水魚の白点病治療で昇温はお勧めしません。
治療は基本的に総力戦だと思ってください。薬だけに頼ることはお勧めしません。
正しい知識を持って日常的に予防に努めましょう!!