【よくある疾患シリーズ】体表・皮下腫瘤
当院では腫瘍科の診療に力を入れております。
腫瘍と一口に言ってもかなり幅が広く、1回では書ききれませんので、今回はご家族様が気付きやすい、体の表面にできたしこり「体表腫瘤」「皮下腫瘤」について簡単にまとめました。
ただのイボなのか、がんなのか、はたまた肉腫?リンパ腫?白血病?何だそれ・・・?
それぞれの意味をしっかり区別して考えたことはありますか?
良性のできものは、いわばイボのようにあってもなくてもあまり悪さはしませんが、一方で悪性のできものはみるみる大きくなり、周りの臓器に染み込むように広がったり(浸潤)、遠くの臓器に細胞を飛ばして広がっていきます(転移)
基本的に皆様がイメージする腫瘍やがんはいわゆる「悪性」の「新生物(できもの)」を表しています。
その中に癌であったり、肉腫であったり、リンパ腫であったりが分類として含まれます。
それぞれに対し、手術が適応であったり、抗がん剤が適応であったりという腫瘍生物学上の一定のルールが存在し、そのルールから大きく逸脱した治療は効果を発揮しないことがほとんどです。
それらのタイプを見分けることがいわゆる検査です。
体表のできものは比較的アプローチがしやすく、生検を行なって細胞を顕微鏡で確認することができます。最終的な診断は病理診断医の先生に委ねる形になりますが、できる限りベッドサイドで迅速な仮診断ができるように日々研鑽しております。
悪性腫瘍は早期の診断、早期の治療が要となります。
治療プランは様々あり、答えは1つだけではありませんが、発見が早期であるほどご提案できる選択肢は広がってきます。違和感を感じたらお早めにご相談ください。