【解説シリーズ】生検
当院でよくご提案する検査として「生検」というものがあります。
生検には種類があることをご存知でしょうか?
よくある疾患シリーズであげた体表腫瘤の診療では、「細胞診断させてください」「注射針で細胞を取らせてください」とお願いすることがあります。実際にご提案させていただいた、ないし過去に受けられた方も多いのではないでしょうか?
同時に、細胞診断では確定診断がつかないかもしれないです、とお伝えもしているはずです。
これはどういうことかと申しますと、例えば、東京ドームであるミュージシャンのライブが行われたが、3万人の観客のなかに、特定のブロックに悪者が潜んでいるとします、この悪者を効率よく発見する際に、
①細胞診:10人くらいだけ調べる
②コア生検:悪者が潜んでいそうなブロックのうち隣り合った2〜3列を調べる
③切開生検:悪者が潜んでいそうなブロックのうち10列くらい調べる
④切除生検:ブロック丸ごと調べる
イメージはこんな感じです。
中でも切除生検は「マージン」を確保すれば、同時に治療にもなり得ます。
何となく、①より④の方が犯人みつかりやすそうじゃないですか?
実際、①では犯人を取り逃してしまう可能性もあるわけです。
ただ、④だといったんライブを中断してもらわないと困りますよね、もしかしたら中止になってしまうかもしれません。一方で①だとライブを中断せずに調べられるので、コストもかからないしライブ自体へのダメージもまた少ないんですよ。
(麻酔をかけたりしなくていいし体の負担も少ないかも、ということですね。)
メリット・デメリットがありますので、診察の時にはしっかり相談してご提案いたします!