【よくある疾患シリーズ】モルモットの不正咬合
もるちゃん。不思議な生き物です。ちなみに僕はロシアンスモークが好きです(誰も聞いてない)
さて、本題ですが、モルモットを含むヤマアラシ亜目に属する齧歯類(チンチラ、デグーなど)は前歯だけでなく奥歯も生涯伸び続けます。牧草など繊維質のものを噛むことにより歯同士が擦れ合って削れます(固いものを噛んで削れるわけじゃないですよ!)
ペレットと牧草のバランスが悪く牧草を食べなくなったり、甘いものをたくさんあげて齲歯(いわゆる虫歯)になったり、して噛み合わせのバランスが悪くなると、歯根・歯冠ともに異常な伸び方をして、さまざまな症状を発現します。
モルモットさんの噛み合わせはちょっと特殊で、水平に対して30度の傾きを作って咬合しています。
下顎の作るレールに上顎がちょこんと乗っかった感じで、前後に食べ物をすりつぶします。
↓正常に近いモルちゃんの頭部。正面から見てます。

そのため、歯の伸びに左右差が出たりすると顎の関節に変な負担がかかって、ものがうまく噛めない状態が悪化していきます。
検査には、口腔内をのぞいたり、X線検査を行うことで歯牙の異常を検出します。
内科治療は困難で、麻酔下で正しい咬合を作ることで一時的に改善しますが、多くの場合には定期的な処置が必要となります。
定期検診や、早期診断であれば食事の改善や無麻酔での簡易的な修正で生活の質を維持できる症例も多く見られます。
異常があれば早めに病院へ!